言葉

タモリの弔辞

赤塚不二夫さん葬儀 タモリさんの弔辞全文

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080807/tnr0808071147002-n1.htm

白紙の弔辞に目を落として読み上げるタモリさん。

こんなにワイドショーを見たのは久しぶりです。

「作品のひとつ」は弔辞を読み上げたあとに、いいともをいつも通りに過ごしていました。

号泣です。

素晴らしい言葉の数々。

文章に感銘を受けたのは久しぶりです。

あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい陰の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。

なぜ本を読む(読書)のか。読書が趣味の人は活字にふれることが好き、読むという行為も好きなのだと思う。もちろん知識欲もあり、素晴らしい文章にふれたいというのもある。

私の知人は、もともとブロガーだったのが発展してウェブジャーナリストをしている。彼の文章は私を引きつける素晴らしいものがあった。しかし最近の彼の文章を読んでいると技巧に走りすぎていて疲れてくる時が増えた。確かに文章は上手い。以前よりも読者の数が増えたためか、はりきっている感じもする。そんな彼にはこの弔文を読んで文章はかくあるべきという原点を学んで欲しい。そしてyoutubeも併せて見て、会話の間の取り方も学んで欲しい。

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うゐらふ売り

拙者親方と申すは

御立合の中に

後存知のお方もござりませうが

お江戸を立って二十里上方

相州・小田原・一色町をお過ぎなされて

青物町を登りへお出でなさるれば

欄干橋・虎屋・藤右衛門

只今は剃髪いたして

円斉と名乗りまする

元町より大晦日まで

お手に入れまするこの薬は

昔ちんの国の唐人

外郎といふ人

我朝へ来り

帝へ参内の折から

この薬を深く籠め置き

用ゆる時は一粒ずつ

冠のすき間より取出す

依ってその名を

帝より

「頂透香」とたまわる

即ち文字には

「いただき・すく・にほひ」と書いて「たふちんかふ」と申す

只今はこの薬

殊の外

世上に広まり

ほうぼうに似看板を出し

イヤ小田原の灰俵のさん俵の炭俵のと

色々に申せども

平仮名を以って「うゐらふ」と記せしは親方円斉ばかり

もしや御立会の中に

熱海か塔の沢へ湯治にお出かけなさるか

又は伊勢神宮の折からは

必ず門ちがいなされまするな

お登りならば右の方

お下りなれば左側

八方が八ッ棟おもてが三ッ棟玉堂造り

破風には菊に桐のたふの御紋を御赦免有って

系図正しき薬でござる

イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても

御存知ない方には正身の胡麻の丸呑白河夜船

さらば一粒食べかけてその気見合をお目にかけませう

先ずこの薬をかように一粒舌の上にのせまして

腹内へ納めますると

イヤどうも言へぬは

胃・心・肺・肝がすこやかに成って

薫風喉より来たり口中微涼を生ずるが如し

魚鳥・きのこ・めん類の喰合せ

その外

万病・速攻あること神の如し

さてこの薬

第一の奇妙には

舌のまわることが銭独楽がはだしでにげる

ひょっと舌がまはりだすと矢も盾もたまらぬぢゃ

そりゃ・そりゃ・そら・そりゃまわってきたは廻ってくるはアワヤ喉

サタラナ舌にカ牙サ歯音

ハマの二つは唇の軽重

開合さわやかにアカサタナハマヤラワオコソトノホモヨロヲ

一つへぎへぎにへぎほしはじかみ盆まめ・盆米・盆ごぼう

摘蓼・つみ豆・つみ山椒

書写山の社僧正

粉米のなまがみ粉米のなまがみこん粉米のこ・な・ま・が・み

繻子・ひじゅす・嬬子・嬬珍

親も嘉兵衛・子も嘉兵衛

親かへい子かへい子かへい親かへい古栗の木の古切口

雨合羽か番合羽か

貴様のきゃはんも皮脚絆

我等がきゃはんも皮脚絆

しっかは袴のしっぽころびを三針針なかにちょと縫ふて

ぬふてちょとぶんだせかはら撫子野石竹

のら如来のら如来三のら如来に六のら如来

一寸さきのお小仏におけつまづきゃるな

細溝にどじょにょ・ろ・り

京の生だら奈良なま学鰹ちょと四五貫目

お茶立ちょ茶立ちょ

ちゃっと立ちょ茶立ちょ

青竹茶せんで

お茶と立ちゃ

来るは来るは何が来る

高野の山のおけら小僧

狸百匹箸百ぜん天目百杯棒八百本

武具馬具・ぶぐばぐ・三ぶぐばぐ

合わせて武具馬具・六ぶぐばぐ

菊栗きくくり三菊栗

合わせて菊栗六菊栗

麦ごみ麦ごみ三麦ごみ

合わせて麦ごみ六麦ごみ

あのなげしの長なぎなたは誰が長難刀ぞ

向ふのごまがらは荏の胡麻がらか真ごまがらか

あれこそほんの真胡麻殻がらぴいがらぴい風車

おきやがれこぼしおきやがれこぼしゆんべもこぼして又こうぼした

たあぷぽぽたあぷぽぽちりからちりからつつたっぽ

たっぽたっぽ一丁だこ

落ちたら煮くてを煮ても焼いても喰はれぬものは

五徳・鉄きゅう・かな熊童子に石熊・石持・虎熊・虎きす

中にも東寺の羅生門には

茨城童子がうで栗五合つかんでおむっしゃる

かの頼光のひざ元去らず

鮒・きんかん・椎竹定めてごたんなそば

子棚の小下の小桶にこ味噌がこ有るぞ

こ杓子こもってこすくってこよこせ

おっとがてんだ心得たんぼの川崎

神奈川・保土ヶ谷・戸塚は走ってゆけば

やいとを槢りむく三里ばかりが

藤沢・平塚・大磯がしや小磯の宿を

七つおきして早天そうそう相州・小田原・とうちん香

隠れござらぬ貴賤群衆の

花のお江戸の花うゐらふ

あれあの花を見てお心をおやはらぎやと言う

産子・這ふ子に至るまで

このうゐらふの御評判

後存知ないとは申されまいまいつぶり

角出せ・棒出せ・ぼうぼうまゆに

臼・杵・すりばちばちばちぐわらぐわらぐわらと

羽目をはずして今日お出での何茂様に

上げねばならぬ

売らねばならぬと

息せい引っぱり東方世界の薬の元締

薬師如来も照覧あれと

ホホ敬って

うゐらふはいらっしゃりませぬか

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